子どもが一人のうちは、お手伝いの分け方もシンプルです。二人、三人になると聞こえてくるのが「なんで〇〇はやらなくていいの?」「いつも私ばっかり」。きょうだいで公平さを気にするのはよくあることで、わがままというわけではありません。分け方がはっきりしていて目に見えれば、もめごとの多くは前もって防げます。
公平とは「同じ量」ではなく「同じくらいわかりやすいルール」
5歳と11歳に同じお手伝いを任せると、どちらかにとっては不公平になります。うまくいく公平さは、全員が「自分の担当」「なぜその分け方か」「いつ見直すか」をわかっていることです。
- 数を同じにするのではなく、難しさで分ける。
- 上の子は難しいお手伝いを受け持ち、そのぶんコインやご褒美を多めにして、がんばりと見返りをそろえる。
- 下の子には、大きくなったらどんなお手伝いができるかを伝え、「まだダメ」を「もうすぐできる」に変える。
- 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」を理由にしない。具体的な分け方のルールで説明する。
- ルールは紙に書いて、みんなが見える場所に貼る。
最初に、お手伝いを3つに分ける
割りふる前に、家のお手伝いを子どもと一緒に書き出して、3つに分けてみましょう。全員がやること、交代でやること、自分で選べることがひと目でわかります。
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 自分のこと | 自分のものは自分で。当番にはしない | おもちゃの片付け、ランドセルの準備、脱いだ服を洗濯かごへ |
| 当番のお手伝い | 家族みんなに関わること。決まった周期で交代 | お箸並べ、ごみ出し、ペットのごはん、テーブルふき |
| 自由参加のお手伝い | 追加のお手伝い。先に手をあげた人が担当 | 洗車、物置の整理、大掃除の手伝い |
「自分のこと」は全員がやるので比べる必要がありません。工夫が必要なのは、当番と自由参加の2つです。
当番表の3つのパターン
| パターン | しくみ | 向いている家庭 |
|---|---|---|
| 週ごとのローテーション | お手伝いをいくつかのグループに分け、毎週次のグループへ交代 | 年齢やできることが近いきょうだい |
| レベル別ローテーション | かんたんグループとチャレンジグループに分け、下の子はかんたん、上の子はチャレンジの中で交代 | 年齢差が大きいきょうだい |
| 場所の担当制 | 玄関、食卓など、一人一か所を受け持ち、月ごとに交代 | 一つのことをじっくり極めたい子 |
どのパターンでも、交代の日は固定しましょう(例:毎週日曜の夜)。交代の日に翌週の当番表を家族で確認し、不満はそこで出してもらいます。途中で抗議が始まるのを防げます。
「ずるい!」と言われたら
どんなにルールを工夫しても、「ずるい」は出てきます。すぐに言い返さず、次の順番で対応してみましょう。
- 最後まで聞いて、気持ちを言葉にする。「自分ばっかりやってる気がして、くやしいんだね」。
- 貼ってある当番表に戻り、今週の担当を一緒に確認する。
- ルールに本当に穴があったら認めて、次の交代日に直すと約束する。
- ルールに問題がなければ、落ち着いて一度だけ説明し、言い合いには乗らない。
- きょうだいの前で「どっちが上手か、早いか」を比べず、一対一で話す。
家族みんなで目指す目標を一つ
当番表は一人ひとりの責任を、共通の目標は「みんな同じチーム」という気持ちを育てます。たとえば、今週家族でお手伝いを決めた数だけ達成したら、週末はみんなでピクニックや映画の日に。
- 一番小さい子も参加できる目標にする。
- ご褒美は一人ずつ配るものではなく、家族で一緒に楽しめること。
- 上の子は「リーダー」として進み具合を伝えたり下の子を手伝ったりする。ただし、叱る役ではない。
- 達成したらみんなでお祝い。届かなくても誰のせいかは探さず、翌週また挑戦。
HomeQuestが手伝えること
HomeQuestのギルドホールには、家族全員が並びます。当番のお手伝いは7日間の継続型クエストにして、その週の担当の子に割り当て。自由参加のお手伝いは割り当てずに出しておけば、子どもが自分で受けられ、早い者勝ちになります。子どもが完了を報告し、親が確認するとコインが入ります。
ギルドレポートでは今週・今月を切りかえて、メンバーごとに何件クエストを達成したかが見られます。交代日に家族で見れば、「どっちが多くやったか」を記憶で言い合う必要がありません。クエストに付けるご褒美は、一人ずつの特別な権利でも、家族みんなで楽しむお出かけでも自由に決められます。
よくある質問
上の子が「自分ばかり多い」と不満を言います。
実際に難しいお手伝いを受け持っているなら、まずそれを認めましょう。そのうえで、難しいクエストのコインを多めにする、年齢に合った特別な権利をつくるなど、がんばりが見える形にします。
下の子がうまくできないとき、上の子に手伝わせていい?
声をかけるのはいいですが、当たり前の義務にはしないようにしましょう。自分から手伝ってくれたら具体的にお礼を。継続的に手伝いが必要なら、それ自体を一つのクエストにします。
双子や年の近いきょうだいはどう分ける?
できることが近いなら、週ごとのローテーションが一番シンプルです。どちらが先に選ぶかも毎週交代にすると、「いつも先に選んでずるい」が減ります。
一人ひとりのクエストも、みんなのがんばりも見える
HomeQuestは無料。子どもはQRコードを読みこむだけで参加でき、メールアドレスは不要です。