「早く食べて」「靴下は?」「遅れるよ!」。朝は声をかけ続けるうちに過ぎていく、という家庭も多いはず。時間は少なく、やることは多いので、どこか一つで止まると家族みんながあわててしまいます。でも、朝のつまずきの多くは、前の晩の準備とわかりやすい支度表で解決できます。
朝のバタバタは、前の晩から始まっている
朝いちばん時間がかかるのは、着替えや朝ごはんよりも「探しもの」と「決めること」だったりします。この2つを前の晩にすませれば、朝はやるだけになります。
- ランドセルの準備をすませて玄関へ。連絡帳のサインも前の晩に。
- 翌日の服は靴下までそろえて、いつもの場所に置いておく。
- 給食袋、水筒、体操服、上履きなど、持っていくものはランドセルの横に。
- 朝ごはんのメニューはおおよそ決めておき、朝に聞かなくてすむように。
- 寝る時間をなるべくそろえて、朝起きやすくする。
子どもが自分で見て動ける支度表を作る
朝やることを順番どおりに書き出します。まだ字が読めない子には、一つのステップを一枚のイラストにしたカードがおすすめです。子どもが自分で次を確認し、親は「次のカードは何?」と言うだけになります。
- 起きて、ふとんを整える
- トイレ、顔を洗う
- 前の晩に用意した服に着替える
- 朝ごはんを食べる
- 歯をみがく
- ランドセル、水筒、給食袋を確認する
- 靴をはいて出発
支度表は長くしなくて大丈夫。5〜8ステップで十分です。順番は家庭ごとに違ってかまいません。毎日同じであること、子どもと一緒に決めることが大切です。
出発時間から逆算して時間を決める
まず「この時間には家を出る」を決め、そこから各ステップにかかる時間をさかのぼり、最後に余裕の時間を足します。
| ステップ | 目安の時間 | 例(7:30 登校班の集合) |
|---|---|---|
| 起きる、トイレ、顔を洗う | 10分 | 6:40〜6:50 |
| 着替え | 10分 | 6:50〜7:00 |
| 朝ごはん | 15分 | 7:00〜7:15 |
| 歯みがき、持ち物確認 | 5分 | 7:15〜7:20 |
| 余裕の時間 | 10分 | 7:20〜7:30 |
最初の1週間は、実際に各ステップに何分かかったかをメモしてみましょう。見積もりが実際に近いほど「また間に合わない」が減ります。余裕の時間は削らないこと。靴が片方見つからない朝は必ずあります。
親が押すのではなく、子どもが自分で進める
- 「長い針が6になるまでに朝ごはんを食べ終わろう」など、子どもにわかる時間の目安を伝える。
- 家を出るまではテレビやタブレットをつけない。座りこんで動けなくなるのを防げます。
- 声をかけるときは指示を並べず、「支度表、次は何?」と表を指す。
- 終わったステップは子どもが自分でカードを裏返したり、チェックしたりする。
- 時間どおりに出られた日は、見たことを具体的に伝える。「今日はランドセルを自分で背負えたね」。
うまくいかない朝の立て直し方
どんなによい支度表でも、起きられない朝、機嫌の悪い朝、思わぬことが起きる朝はあります。一日くずれるのはふつうのこと。大切なのは、それを一日中の言い合いにしないことです。
- その日は間に合うことを優先。必要なら大人が手を貸し、朝の反省会はしない。
- 帰ってからや寝る前に、落ち着いて「今朝はどこで止まった?」と話す。
- 同じステップで毎回止まるなら、前の晩に移すか、さらに細かく分ける。
- 何日も続けてくずれるなら、寝る時間と起きる時間を見直す。
- 連休や長期休みの明けは、いつもより数分早く始めて、体を慣らす。
HomeQuestが手伝えること
朝の支度は、毎日チェックインする継続型クエストにぴったりです。たとえば「支度表を自分でやりきって、時間どおりに出発」。前の晩の準備を別のチェックインクエストにしてもいいでしょう。「N日目・全M日」のチェック表で、何日できたかが子どもにも見えます。
子どもは毎朝できたらチェックインし、親がその日を承認します。期間が終わったら親がクリアかどうかを判定し、クリアならクエストに付けたコインやご褒美が入ります。ご褒美はたとえば「土曜の朝ごはんのメニューを決める」など。
よくある質問
朝どうしても起きられないときは?
前の晩に寝るのが遅くなっていないか、寝る前に興奮する遊びをしていないかを見てみましょう。大きい子なら自分の目覚まし時計で起きる練習をして、「起こす」を親の仕事から子どもの役割に変えるのも一つの方法です。
支度表はどこに貼ればいい?
子どもが朝必ず通る場所がおすすめです。部屋のドア、洗面所の鏡の横、玄関など。子どもの目の高さに貼ると、自分で見るようになります。
きょうだいで毎朝、洗面所の取り合いになります。
一人が顔を洗う間にもう一人は着替える、というように順番をずらしましょう。服の準備を前の晩にすませておくと、朝同時に使う場所も減らせます。
朝の「早くして」を一つ減らして、チェックを一つ増やす
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